歯周病予防の歯磨き方法 - 効果的な時間と回数/電動歯ブラシの活用

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歯周病予防の歯磨き方法 - 効果的な時間と回数/電動歯ブラシの活用

そもそも、歯磨きは何のためにする??

歯磨きは、歯と歯の隙間に詰まった食べかすを取り除くために行っているのではありません。もちろん、食べかすを取り除くことも必要ですが、目には見えにくい、プラークを除去することが歯磨きの大きな目的と言えるでしょう。

一見汚れがないように見える白い歯も、白いプラーク(歯垢)という細菌が繁殖してできたネバネバしたものが付着しています。目に見える汚れだけでなく、目に見えない汚れもしっかり除去することが大切です。

プラーク1㎎に1億もの細菌が含まれているのですから、見えない汚れ(プラーク)を落とさなければ、口の中は細菌だらけの状態です。

歯周病予防のための歯磨き方法

歯周病リスクを高めるものに喫煙や糖尿病など多数ありますが、歯周病の根本原因は、プラークの中に住んでいる細菌です。細菌が作り出す毒素によって、歯肉の炎症歯槽組織の破壊が引き起こされてしまうのです。

そのため、歯周病の予防にも、歯周病の進行を抑えるためにも、歯磨きによるプラークコントロールが必須です。「歯磨きで歯周病は治る?」という人は多いですが、歯周病を防ぎ進行させないために、プラークコントロールは基本であって、進行するほど、基本に加えて治療が必要になります。

1日3回の歯磨きで歯周病を防げる!?

「毎食後歯磨きしているのに歯周病になった」という人も少なくありません。歯磨きの習慣が身についていることは良いことですが、適切な口腔内清掃がさらに必要になります。

歯周病予防で、歯磨きの回数を意識する人は少なくありませんが、回数だけでなく歯磨きの質(磨き残しのない歯磨き)が重要だと言えるでしょう。
1日3回の歯磨き習慣に加え、うまく磨きにくい部分や汚れが残りやすい部分を把握して、セルフケアの中で汚れを溜めないようにブラッシングを行うことが大切なのです。

就寝前の歯磨きが特に大切!

夜寝る前の歯磨きは、特にていねいに行うことが必要です。朝・昼の歯磨きに時間をかけられない人も、少なくないと思います。しかし、特に大切なタイミングは夜寝る前なのです。

唾液には自浄作用がありますが、睡眠時には唾液の分泌量が減少するため、最も細菌が増殖しやすい環境となっています。そのため、歯周病を効果的に予防するためには、睡眠前になるべく口の中の細菌を減らしておくことが必要になるのです。
1日に行う歯磨きの回数が多い人も少ない人も、就寝前の歯磨きをしっかり行うことで、歯周病や虫歯の予防効果が高まります。

1回の歯磨きにかける時間は?

1回の歯磨きにかける時間の目安は、3分などと言われていますが、「3分磨けば良い」というわけではありません。

歯磨きにたくさんの時間をかけても、磨けていなければ効果的に歯周病を予防できるとは言えません。歯磨きにかける時間よりも、磨き残しなくブラッシングできているかが大切になるでしょう。

歯周病予防のための歯磨きのポイント

歯周病予防にも虫歯予防にも、磨き残しなくブラッシングを行うことが大切になりますが、歯周病予防で特に大切なのは、歯と歯茎の隙間をしっかり磨くという点です。

磨き残しの多い部分は、人それぞれではありますが、特に多いのが歯と歯の隙間、そして歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)です。歯周ポケットに汚れが蓄積してしまうと、歯周ポケットを深くして、歯周組織の破壊につながります。歯周病の予防、歯周病の進行予防には、日常行う歯磨きで、歯周ポケットの汚れを除去することを意識することが大切でしょう。

歯周ポケットの汚れを落とす歯ブラシ選び

歯周ポケットの汚れを落とすには、硬いブラシを使ってしまうと、歯肉に負担をかけてしまいます。特に、歯肉炎になってしまっている人は、出血を起こしやすくします。
また、歯周ポケットはブラシが届きにくい部分でもありますから、ブラシの毛先が細いものを選ぶと良いでしょう。

歯と歯肉の隙間の磨き方

歯と歯肉の境目は、45度程度にブラシを当て、細かくブラシを動かして汚れを落とします
力を入れすぎてしまうと、歯肉に負担をかけてしまうので、力を入れすぎないように気をつけましょう。

電動歯ブラシを使った方が効果的!?

近年は、さまざまな電動歯ブラシが販売されています。電動歯ブラシは、振動や回転により、歯の表面の汚れを効果的に除去することが可能です。

しかし、電動歯ブラシは、歯と歯の隙間の汚れの除去には効果的と言えません。また、電動歯ブラシを使った場合、磨きすぎると歯肉や歯の表面にダメージを与えてしまう場合もあります。

電動歯ブラシの使用は、プラーク除去の効果を高めることもできますが、それだけで十分なプラークコントロールを可能にするとは言えません。電動歯ブラシの力に頼り過ぎることなく、上手に取り入れることが大切でしょう。

歯磨きでわかる歯周病

歯磨きすると痛い

歯周病で歯肉に炎症が起きていると、歯磨きで歯肉が刺激されて、痛みが生じる場合があります。また、ブラッシングで力を入れすぎている場合にも、歯肉に負担をかけて痛みを生じる可能性があります。
歯肉ではなく、歯にピリッと痛みが生じる場合には、知覚過敏の可能性もあります。

いずれにしても、歯科医院で一度相談することをお勧めします。歯磨きの仕方が原因となっている場合には、歯磨き指導を受けると良いでしょう。

歯磨きすると出血する

歯磨きにより出血するのは、炎症が起きている歯肉に刺激が加わることが原因かもしれません。歯周病の初期症状とも言える、歯肉炎になっていると、歯みがきにより出血することがあります。
出血するから…と歯磨きをしっかり行わないでいると、歯周病はどんどん進行してしまいます。力を加えすぎるのは良くありませんが、歯磨きによるプラークコントロールは継続しなければいけません。

歯周病の進行を確認し、適切なケアを行うことが必要なので、早めに歯科医院で相談することをお勧めします。


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