近年、日本での糖尿病の急増は、頻繁に取りざたされています。糖尿病リスクを高めるものに、次のようなものが挙げられますが、当てはまるものが多いという人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、これらが歯周病につながる可能性があります。糖尿病になると、歯周病リスクが高くなってしまうのです。
歯周病は口の中の感染症であり、糖尿病は全身疾患です。しかし、深く関係していて、歯周病は糖尿病を悪化させる原因に、糖尿病は歯周病リスクを高める原因になることがわかっています。
歯周病菌が作り出す毒素は、歯周組織を破壊し、歯槽骨が溶かされると歯の脱落を招きます。
しかし、歯周病菌が作り出す毒素が悪さをするのは、歯周組織だけではありません。
毒素が歯肉を通って血液中に流れると、血糖値をコントロールするインシュリンというホルモンを分泌しにくくしてしまうのです。
そのため、糖尿病の人が歯周病になると、糖尿病が悪化しやすくなってしまいます。
糖尿病の人と、そうでない人を比較すると、糖尿病の人に歯周病が多いです。糖尿病になると、歯周病になりやすくなってしまうため、歯周病は糖尿病の合併症の一つとなっています。
糖尿病があると抵抗力が低下して、歯周病に感染しやすく、歯周病を進行させやすくなってしまうのです。
糖尿病があり、歯周病を罹患してしまうと、歯周病・糖尿病ともに症状が悪化しやすくなってしまいます。糖尿病と歯周病は、相互に悪影響を及ぼしてしまうのです。
糖尿病のある人は、血糖のコントロールに加えて、プラークコントロールや歯周病コントロールを行わなければ、歯周病も糖尿病も悪化させてしまう可能性があります。
歯周病は痛みがほとんどなく、自覚しにくい感染症ですが、糖尿病も同様です。糖尿病も、進行するまで自覚症状はほとんどありません。そのため、合併症の症状で糖尿病に気付くケースも少なくありません。
そのため、健康診断の血液検査で、「血糖値が高め」と言われた場合には、適度な運動や生活習慣の改善など、糖尿病対策を取り入れることが必要でしょう。
糖尿病予備軍の25%は、その後数年間で糖尿病を発症していると言われています。
こんな症状はありませんか?以下は糖尿病の初期症状です。見過ごしてしまいがちな症状ばかりですが、気になる症状がある場合には、一度糖尿病の検査を受けてみると良いかもしれません。
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